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日本在宅医療連合学会大会(幕張)でシンポジウムを開催しました

2024年7月21日(日)、日本在宅医療連合学会大会が行われた幕張メッセにて、応募企画としてシンポジウムを開催しました。

この日のために考え抜いたタイトル(演題)は【あなたのまちを最期に住みたいまちに変える「超・地域包括ケアシステム」作戦】です。学会でどのように採択していただいたかは、わかりませんが、私たちはインパクトがあり問題提起する力のこもったタイトルだと思っています。

Facebook、Instagramなどでのカウントダウン形式での告知活動、フライヤーを作成してシンポジウムの前日と当日には手配りで配布したり、会場に設置したり、宣伝にも力を入れました。ここまでやったのは、私の人生でも初めて試みです。

蓋を開けてみれば、立ち見が出るほどの大入り満員で、途中で退席される方も少なく、シンポジウムの主催者冥利に尽きる結果となりました。

かわべクリニック設立時に決めた3つのPhase

私たちがかわべクリニックを開院したのは2015年9月です。まもなく丸9年を迎えますが、当時は次の3つのフェーズを定めていました。

・Phase1 かわべクリニックでの挑戦…「看護師主体の在宅医療」による質の高い在宅医療を実現する
Phase2 東大阪プロジェクト…多職種がかかわることで「真の地域包括ケアシステム」の構築を目指す
Phase3 いばしょ株式会社…東大阪にとどまらず各地へ仲間を広めていく

Phase 1:かわべクリニックの挑戦がスタート

在宅医療の要は、看護師である。看護師が主体となり、医療職がつながり、自宅で最期を過ごしたいという要望をひとりでも多くかなえるために努力してきました。

Phase1の歩みについては、クリニックで投稿した以前の記事と動画で詳しく紹介しています。

「令和5年度3市3町多職種研修会」で講演しました

Phase 2:東大阪プロジェクトの発足

Phase2である東大阪プロジェクトが設立されたのは、2018年12月です。「出会うことで人が動き出し、共に未来を変える~穏やかなエンディングをみんなで~」をクレドとして、真の地域包括ケアシステムを確立しようと、様々な活動を行なってきました。

こちらも以前にまとめたブログをあわせてご覧いただけると理解を深めていただけると思います。

【2024年度】東大阪プロジェクトの決意と想い

 

Phase 3:いばしょ株式会社の設立、仲間が増えて全国各地へと拡大

Phase3では、東大阪プロジェクトに賛同してくれている仲間であるコアメンバーの各々が主となる活動になります。

Phase1から2にかけては、クリニックに関わる仲間を巻き込み、成功事例を積み重ねてきました。しかしPhase2から3では、つながった線と線が「面」へと拡大します。

豊かに生ききる社会実現の共感者を巻き込んで活動を広げ、さらに成功事例を積み上げていくフェーズです。

仲間が増えていよいよ「面」へ。シンポジウムの狙い

今回のシンポジウムで、私たちと一緒に登壇してくれた皆さんは、東大阪プロジェクトに刺激を受け、東大阪という点が、熊取町、泉南市、相模原市という点に広がり、すでに線となって動き出しています。

「かわべクリニックだから」「東大阪プロジェクトだから」というこれまでの枠組みにとらわれず、形や場所こそ違いはあるものの、想いは同じ。東大阪プロジェクトで出会った結果、各々が動き出し、共に地域の未来を変え始めています。

この変化の兆しはとても尊い動きです。各地域の事例を知ることで、点がより多くの点とつながって、線が増えて、結果として面になる。

私たちはこのシンポジウムを、その「面」への次元を変える、きっかけにしたいと考えました。その想いを日頃から東大阪プロジェクトを支えてくれている日本医療デザインセンターの蒲原さん、桑畑さんに相談し、2024年のお正月から構想を広げたイベントでした。日本在宅医療連合学会に参加されている方々に興味を持っていただき、足を運んでもらえるように、「地域包括ケアシステム」という繰り返し唱えてきた言葉に「脱」ではなく「超」とつけました。

また一歩、拡張の手応えをつかんだ

会の終了後には、多くの方と名刺交換させていただきました。特に在宅医療の学会にもかかわらず、医療・介護・福祉従事者ではない職種の方が数名おられました。これも東大阪プロジェクトの目指す「真の地域包括ケアシステム」が一歩前進して、浸透したのかもしれないと感じられ、嬉しく思いました。

最後に、ご登壇いただきました伊藤守先生、加藤さん、廣瀬先生、竹下さん、田中さん、蒲原さん、本当にありがとうございました。

また、遠方にも関わらず、会場に駆けつけてくれたプロジェクトメンバーの皆さん、応援メッセージをくださった皆さんには感謝でしかありません。

それぞれの熱い想いが会場の皆さんに伝わる良きシンポジウムとなったと感じています。

そして、桑畑さんをはじめ日本医療デザインセンターの皆さんのお力添えもありがとうございました。

ここからが第二幕!

このシンポジウムの日までが、かわべクリニックを主体に行ってきた東大阪プロジェクトの第一幕です。

この日からは、各々が主となる東大阪プロジェクトの第二幕の幕開けだと宣言します。

各々が良き活動をするのはいうまでもなく、その各々の活動を支え合えるような仲間にしていきます。

この先もともに東大阪プロジェクトを作り上げていただけると嬉しいです。本当にありがとうございました。

講演の様子は、8/5~9/20まで日本在宅医療連合学会のホームページで、オンデマンド配信されます。ぜひご覧ください。

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