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開催まであと20日!「超・地域包括ケアシステム」作戦が幕張メッセにて発動

この街に最期まで住みたいか!?

来る2024年7月21日(日)、第6回日本在宅医療連合学会大会(大会長・荻野美恵子先生)にて、私たちはシンポジウムを開催いたします。

テーマは【あなたのまちを最期に住みたいまちに変える「超・地域包括ケアシステム」作戦】

演者:東大阪プロジェクト/医療法人 綾正会かわべクリニック 川邉正和・川邉綾香
いとうまもる診療所 院長 伊藤守・つながる訪問看護ステーション所長 加藤裕子
医療法人社団 守成会 理事長 廣瀬憲一
訪問看護ステーション ここな 田中竜一・ 竹下みちよ
座長:日本医療デザインセンター 蒲原雄介

2024年7月21日(日)12:40-14:10 幕張メッセ国際会議場第9会場(1階会議室104)

なぜこのテーマなのか

よく「あなたはどこで亡くなりたいですか」の問いが交わされます。在宅医療の世界では、この質問は病院か?自宅か?施設か?を問うていますが、 そもそもの場所や地域についてあまり関心が向けられていません。

全国で、これだけの地域差があるにもかかわらず、地域は問われないのでしょうか?

それは「 地域は変わらないと思い込んでいる、あきらめているから」ではないでしょうか。

この諦観はどこから来るのか? まあ不満はあっても困窮はしていない。そこそこに暮らせているからではないでしょうか、

本当にそうでしょうか。町内会、自治会、子ども会、老人会など、色々な組織が成り立たなくなってきました。そう「顔の見える関係が大切」と言いながら、崩壊が進んでいる地域もあるのです

何か大きなものを失いかけているかもしれません、でもまだ間に合うかもしれません。

自分自身が最期まで住みたいまちの条件を一緒に考えたいと思っています。

実践にこだわりたい

以下は今回、学会に提出した発表の内容です。普段から繰り返しお伝えしている内容ですが、改めてお伝えしたいと思います。

地域包括ケアシステムの必要性が各地で叫び続けられています。厚生労働省が2003年に推進を開始して以来、重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けられるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援の一体的提供を行う仕組みが必要だということに異論はありません。しかし20年が経過しても、まだまだ道半ばの状態で「地域との顔の見える関係づくりが課題」との意見が各地で聞かれます。2020年度で全国の要支援・要介護認定者数は約682万人であり、残りの1億1千万人の方には「自分事」ではないのかもしれません。

地域包括ケアシステムは医療・介護の枠組みで語られることが多かったものの、本当に地域で生活を支えるには、住宅や相続、残されるペットや葬式や墓のことなど、医療・介護のプロだけではカバーできません。高齢者の生活をサポートするあらゆる職種の参加とつながりが不可欠だと考え2018年に「東大阪プロジェクト」を立ち上げました。

東大阪という都市部での実践に加えて、泉南郡という大阪南部、さらに首都のベッドタウンである相模原における地域とつながる取り組み、まちづくりについて発表・討論します。自分たちも最期まで住んでいたいと思えるまちである姿を目指す取り組みが参考になれば幸いです。

具体的な活動
東大阪プロジェクトを例にとると、次のような研修会や活動を中心に地域への働きかけを行っています。
・エンドオブライフケア研修
・ACP啓発を目的とした「縁起でもない話をしよう会」
・小学校高学年から高校生を対象にした「いのちの授業」
・利用者と病気になる前に出会うための「まちカフェ」「まちの保健室」
・大切な家族をなくした皆さまのための「がん遺族サロン」
これらを一元的に展開しています。

「超・地域包括ケアシステム」作戦
私たちは「地域包括ケアシステム」という言葉をなくしたいと考えています。「地域包括ケアシステムの実現を目指す」状態とは、本来あるべきものが欠けている様子を表しているからです。現代の日本では「水道や電気の普及を目指す」とはほぼ誰も言いません。行き渡っている証拠です。しかし「地域で支える」は実現できておらず「目指している」だけでは実現しません。わざわざ地域包括ケアと表現する必要のない、当たり前に実現している姿を究極のゴールとして描きます。ゴールから逆算した行動を続け、多職種の輪を全国各地に広げていく途中です。お集まりの皆さんにも、個人個人が真剣かつ楽しみながら取り組めるワクワクドキドキの共同作業に共感していただき、一緒に地域包括ケアシステムの壁を越えていきたいと思います。

※画像が拡大表示されます

みなさん、ぜひ現地でご参加ください。

受講には学会への参加登録が必要です。参加方法は第6回 日本在宅医療連合学会大会ホームページをご覧ください。

座長(蒲原雄介・日本医療デザインセンター)よりメッセージ

「超・地域包括ケアシステム」作戦の開演まで、残り20日となりました。座長である 蒲原雄介さん(日本医療デザインセンター)からの熱いメッセージを最後に紹介いたします。

「地域包括ケアシステム」という言葉を聞き飽きた者たちよ。
20年経っても変わらない現状に、ただ不満を言うだけでは何も変わらない

本シンポジウムは問う。
「本気で行動を起こす覚悟はあるか?」
「社会を変えるため、まず自ら変革できるのか?」

東大阪、泉南郡、相模原。現場で汗を流す実践者たちが集結する。
理想を語るだけでなく、具体的な行動で地域を変えてきたから話せる。

エンドオブライフケア研修、ACPの啓発、いのちの授業。
机上の空論ではない。何かが動くと信じて。

話を聞くだけで、明日から自ら変える者を待つ。
「誰か」を待つのでなく、「自分」が動く者を求める。
7月21日、幕張メッセで。覚悟のある者だけが集え。

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