「令和5年度3市3町多職種研修会」で講演しました
2023年9月9日(土)、泉佐野泉南医師会副会長の松若 良介先生からご依頼をいただき「令和5年度3市3町多職種研修会」で講演いたしました。松若先生が発起人を務められる「管理栄養士と開業医がコラボする会」での交流から、「看護師主体の在宅医療」でお話をしませんかとのオファーがきっかけでした。
松若先生は2006年に先代から「松若医院」引き継がれ、“ボチボチネチネチ” をモットー(基本指針)に、生活習慣病、メタボに対する食事、運動療法に対して、管理栄養士を雇用され、取り組まれています。生活習慣病やメタボを改善しようと食事、運動療法に取り組むときに「気合を入れすぎると長続きしないから、無理なく継続するためにボチボチネチネチ取り組もう」というのが松若先生のお考えです。
松若先生が副会長をつとめる泉佐野泉南医師会は、2015年2月に医師会内に地域連携室を設置し、2018年より3市3町(泉佐野市・泉南市・阪南市・熊取町・田尻町・岬町)との協業で「在宅医療・介護連携推進事業」を実施されています。
多職種研修会の終了後には、顔の見える関係づくりのため、積極的に懇親会をされていらっしゃいます。
そこで、在宅医療のひとつの在り方としての「看護師主体の在宅医療」、まちづくりのひとつとしての「東大阪プロジェクト」のお話を同地域の方々にも聞いてもらいたいとの思いをお伺いしました。
そこで東大阪プロジェクトのクレドに照らし合わせ、“看護師主体の在宅医療〜「自然と」お互いに気軽に相談できる「誰もが主役の町」〜”を講演テーマに設定しました。
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当日は、3市3町(泉佐野市・泉南市・阪南市・熊取町・田尻町・岬町)の医師をはじめ、総勢200名近くにご参加いただきました。
広い会場にもかかわらず空席なく埋まっているのは圧巻で、地域の皆さんの在宅医療への関心の高さ、そして日頃から医療関係者が顔の見える関係を築いている証だと感じます。
講演の目次は次のとおりです。
1・看護師主体の在宅医療〜質の高い在宅医療を実現するための取り組み〜
2・東大阪プロジェクト〜高まる在宅医療ニーズに地域社会が応えるには〜
3・在宅医療・介護をすすめるために私ができること
講演内容は、動画をご覧いただけると幸いです。
https://youtu.be/Jp_ldSDyYr0?si=bxust5Qg-bbhoV1L
https://youtu.be/5yuUruVl5tI?si=iGx20AuEDfVh8_nY
私たちが、よりよい仕事をすることを第一の結果に考えれば、ひとりでやるかどうかは大した問題ではありません。それぞれが得意分野を持ち寄り一緒に課題解決に取り組んだほうが、ひとりの力ではできないことを実現することができます。
すなわち他者の力を借りたり、サポートを得たりすることで、自身の潜在能力や可能性を伸ばせると考えています。
私は、10年後の2033年には、この町から「地域包括ケアシステムという言葉」がなくなれば良いと考えています。
つまり、「地域包括ケアシステム」が当たり前の社会にしていくという決意です。
そのためには、上田信行先生が提唱されているように、皆さんと一緒に個人が真剣かつ楽しみながら仕事に取り組め、ワクワクドキドキする共同作業から新しいアイデアやイノベーションを生み出せたら良いと思っています。
この度は貴重な機会をいただいたこと、松丸先生と関係者の皆様に重ねて感謝を申し上げます。
「いとうまもる診療所」の皆さま方も熊取町から参加してくださいました!
【今週の東大阪プロジェクト】
東大阪プロジェクトの活動の一部をご紹介させていただきます
【かわべクリニック・東大阪プロジェクトの推薦図書】
マスターズ陸上日本一のスプリンター外科医・野崎礼史先生の言葉を聞いてください。
「医療の課題は、医学だけでは解決できないという事実に僕たち医療者が気がつくことが大切なんじゃないか」
個人的にもそのとおりだと思います。病気やケガを治すことは人生の一部。どうすれば、目の前の患者さんがより幸せでいられるでしょうか。そんなことを考えるきっかけとなる本が12月5日(火)に発売されました。
かわべクリニック・東大阪プロジェクトの活動も取り上げていただいています!
ぜひ気づきの一歩として、お手に取ってください。
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