高齢者生活支援等会議から得たヒント「待つのではなく行けばいい!」
昨年度から地域包括支援センターレーベンズポルトさんの管轄である高井田、長栄中学校区(森河内・高井田西・長堂・高井田東小学校)の「高齢者生活支援等会議」に参加させていただいています。(地域包括支援センターは小・中学校の区域で管轄が決まっています)
この高齢者生活支援等会議とは、地域の高齢者の生活にかかる課題を共有して支援への取り組みを進めていくことを目的とする会議です。
東大阪市保健所西保健センター保健師、地域包括支援センター保健師の方々より「地域で取り組む高齢者の健康づくり」と題して話題提供されました。
概要として示された東大阪市のこのようなデータをご紹介します。
人口 | 高齢化率 | |
平成23年度 | 508,918人 | 22.6% |
令和3年度 | 490,173人 | 28.3% |
21%を超えると超高齢社会と定義されるため、12年前の時点で既に超高齢社会に突入していたことが分かります。
人口は減少し、高齢化率はさらに上昇。さらに健康寿命が短く、不健康期間が長いのが、東大阪市の特徴です。
さらに東大阪市の要介護認定率は24.6%で、これは大阪府の22.4%、全国平均の20.3%も比較して高いのが現状です。健診結果からみた地域の特徴(喫煙率、運動している割合など)を踏まえ、下記のような地域の課題及び改善策を提示されました。
講師はこれらを踏まえ、老人クラブ連合会会長、女性部長など参加者の皆さんに
「普段の生活の中で、これらの課題を感じることはありますか?」と問いかけられました。
すると、次々と声があがります。
いずれも私の知らなかった世界の景色が一挙に広がるような思いでした。
・先日、折り紙教室を再開した。皆さん、童心に返ったようで、50名を超える参加があった
・「ふれあい喫茶」を再開したが、参加者がコロナ禍前の100名ほどから60名ほどへ。新しい参加者もいるが、以前の常連さんの姿が見えないと心配
・4月から地域の公園で早朝にラジオ体操を始めた。6名ほどでスタートしたが、クチコミもあって参加者が増えてきている
・大人数が集まれる場所が少なく、離れている
・歩けなくなると公民館にも行けない
・女性は元々強いわけではなく、何かをしよう、頑張ろうとして社会に参画しているから強く見えているだけだ
・自分の殻を破れない方には男性が多い
まさに生の現場で生活にかかわる方々だからこその視点です。
東大阪プロジェクトの考える目指す地域は、各々の職種が強みを活かし、自然とそこに居る感じのまちです。
そのようなまちを作るために私たちにできることは、「普段から皆さんの活動の場を覗かせてもらうこと、参加させてもらうことではないか」と気付いたのです。
折り紙教室、ふれあい喫茶、早朝のラジオ体操などの〇〇会を「開くので来てください!」というのもいいのですが、「待ちの姿勢」ではなくこちらから出向いていけば良いのではないか?と考えるようになりました。
ただしもちろん、お邪魔にならない程度に…わきまえて参加させていただきます(笑)
そんな「参加」のことを考えていたら、行政や地域包括支援センターも動いておられ、『フレイル予防講座』を出張で行なうとのことをお聞きしました。
この地域で活動されている場に出向いて講座を開く発想、さすがです!
東大阪プロジェクトでも地域の方、福祉・介護の専門機関、医療機関など関係主体と協働しながら高齢者支援の体制づくりのお手伝いをしていきます!
【今週の東大阪プロジェクト】
東大阪プロジェクトの活動の一部をご紹介させていただきます
>ぜひご参加ください<<
【お知らせ・第31回布施緩和ケア研修会・布施医師会主催(参加費無料)】
講演会のご案内です(布施医師会主催)
医療・介護に関わる職種の方でご興味をお持ちの方は、お申し込みください!
申し込み後にウェビナー登録があり、登録完了後にURLが届きます。
【申し込み】
https://17auto.biz/fuseishikai/registp/entryform16.htm
第31回布施緩和ケア研修会・布施医師会主催
「がん遺族支援」をテーマに『緩和ケア×がん遺族支援』と題し研修会を開催します。
講師:
協立記念病院 緩和ケア科部長/I for You がん遺族サロン代表・森一郎 先生
布施カトリック教会・上田憲 神父
日時:令和5年6月17日(土)17時から19時(16時45分開場)
場所:オンライン(Zoom)(200名)
参加費:無料
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