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第29回布施緩和ケア研修会(オンライン)を開催しました

令和4年12月3日(土)に「第29回布施緩和ケア研修会」(布施医師会主催)を開催いたしました。
「緩和ケア×地域連携×互いの職種を知る」をテーマとして、東大阪で活動されている各職種をお招きしての講演であったこともあり、年末のお忙しい中にも関わらず、日本全国各地よりご参加いただけました。

以前からお伝えしていますが「布施緩和ケア研修会」は、医師や看護師などの医療職に加え、介護職など多職種に門戸を広げています。

今回も司会は“ ACPと切っても切れないお金の話 ”を出版され、全国各地で講演にも引っ張りだこの福村雄一先生(東大阪プロジェクト代表・司法書士)が担当。

オンラインを含めた受講者は、医師22名、歯科医師2名、看護師69名、保健師2名、薬剤師35名、管理栄養士9名、MSW8名、介護支援専門員14名、社会福祉士4名、看護学生57名など総勢256名でした。

第一部は、「人生という物語りを豊かに!~一面が両面に、そして多面性~」と題して、市立東大阪医療センター緩和ケア内科部長 進藤喜予先生に基調講演をいただきました。

簡単に配布資料をご紹介させていただきます。


※クリックすると配布資料(PDF)をご覧いただけます。

私なりに講演を解釈させていただくと……

80年の人生最終の35日間を緩和ケア病棟で過ごされ生涯を終えた症例を人生物語りと題し、自分の人生で大切にしてきたものを語ることで、この方の人となりを伝え、尊厳をもって最期を迎えられたと話された。
また、「緩和ケアの基本的な信条は、患者が尊厳のうちに最期を迎えることができるように支えることが目的であると要約されるであろう(Chochinov HM)」との言葉から尊厳を解き、「ホスピスはコミュニティ(Dame Cicely Saunders)」から地域全体がホスピスになること、地域で緩和ケアを担うとのスライドでまとめられた。

第二部は、「地域の大切な仲間」をテーマに、めぐみ訪問看護ステーション管理者 村山真弓さんが座長を務め、医療法人悠明会在宅医療センター悠在宅訪問管理栄養士 藤村真依さん訪問看護ステーションありく布施理学療法士 楊川雅弘さんすばる薬局薬剤師 小野牧子さんパンダ薬局薬剤師 米倉央さん看護小規模多機能型ケアホームみのり看護師 中西敏子さんにより、各々の職種の特色や地域での実践を事例発表していただきました。

その後、フロアからの質問をもとにディスカッションを行いました。

※クリックすると配布資料(PDF)をご覧いただけます。(藤村真依さん)



※クリックすると配布資料(PDF)をご覧いただけます。(楊川雅弘さん)


小野牧子さん


米倉央さん


中西敏子さん

後半に行われたディスカッションの様子です。
ディスカッションの様子

研修会終了後、参加者のみなさまから多数のアンケートを頂戴しましたので、そのうちのいくつかをご紹介します。

・進藤先生のお話は医師という立場を超えて感動的でした。立場の違いによってアプローチが違い、それも素晴らしいと思いました。・管理栄養士の先生の話が大変興味深かった。食事量が低下している方のお話を聞く機会があり、考え方や対応方法などまたの機会に聞きたいと希望します。薬局では経腸栄養剤もしくは市販の介護食を進めるくらいしか出来ないので。また、理学療法士さんの介入でADLの改善がどれくらい期待出来るのかなどの具体的な事例を知りたいです。

・終末期の方のために、各々が強みとしているケアについて話されており、その内容も具体的であったため、誰に何をお願いしたらよいのか、分かり易い内容であった。特に、管理栄養士である藤村さんのお話は、終末期がん患者さんにとって希望を叶えるための大きな支えであり、藤村さんのような活動が大きく広がり、ケアが患者さんの手に渡ることを期待したいと思う、そんな素敵な内容でした。

・多職種連の先生のお話を聞いて、多くの学びを得ることが出来ました。大切なのは患者に関心をもつこと、そしてその方がどのような最期を迎えたいのかをしっかりと聞き、多職種連携で支えることが大切であることを再認識できました。そして、人間にとって食はとても重要で「ワンスプーン」の意義が心に残りました。ありがとうございました。

・終末期ケアの各職種がどう連携されているか。薬剤師さんの取り組みについて、在宅での寄り添いについてお聞きすることができ、仕事に活かしていきたいと改めて感じさせられました。

・緩和ケアについて学びたい思いがあり、参加させて頂きました。退院調整看護師として、時に終末期の方の調整に携ります。家に帰りたい…その思いが叶わずに、病院で亡くなる方が多い現状ですが、多職種で支援する事の意味に改めて気づきがありました。在宅に戻る場合には、しっかりとしたチームに繋いでいく事が必要であり、ケアマネを決める際のポイントとなります。居宅管理指導なども知識不足のため、更に学習する機会を設けていこうと思いました。

主催者の想いがしっかりと伝わっているようで嬉しく感じました。

また、下記のような建設的なご意見もいただけました。

・自分の職種である薬剤師が関わるのは、関わりたいけれど患者がそれを望んでいるだろうかと考えてしまった。・Zoomに全く入れなかったので、研修を聴くことができず。録画しているのであれば、視聴できるよう対応をお願いしたいところです。

これからも患者さま・ご家族さまのために、誰もがワクワクするような、そしてずっと参加したいと思っていただけるような、多職種が集い共に学べる場所を提供していきます!

次回も、地域で関わる多くの職種、多職種連携と緩和ケアの掛け合わせをテーマにしたいと考えています。

東大阪プロジェクト
出会うことで人が動き出し、ともに未来を変える
~穏やかなエンディングをみんなで~

今後も研修会を定期的に行ってまいります。
ぜひ、ご参加ください。

【今週の東大阪プロジェクト】
東大阪プロジェクトの活動の一部をご紹介させていただきます

>>ぜひご参加ください<<
【第30回布施緩和ケア研修会・布施医師会主催(参加費無料)】
日時:令和5年3月4日(土)18時~20時(17時45分開場)
場所:オンライン(Zoom)(200名)
対象:医療・介護・福祉に関わる職種の方でご興味をお持ちの方
参加費:無料

緩和ケアの新しい景色をテーマに、
『緩和ケア×居場所×地域連携』と題し、

YAMAZAKI KENTARO DESIGN WORKSHOP代表一級建築士 山﨑健太郎 先生
市立東大阪医療センター消化器外科部長 中田健 先生
に基調講演をいただきます。

【申し込み】
第30回布施緩和ケア研修会総会の参加フォーム(外部リンク)

【概要】
第30回布施緩和ケア研修会ご案内
※クリックするとPDFをご覧いただけます。

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