社内研修会を開催しました
かわべクリニックでは東大阪プロジェクトの一環として、企業様に対し社内研修会を開催させていただいています。
研修会は、以下のような内容となっています。
まず研修会の冒頭では、在宅訪問診療のリアルをお伝えするために、
2019年12月に朝日放送テレビ「CAST」の特集として取り上げられた
「【最期の時は突然に】末期がんの男性と家族の120日 自宅で親を看取る在宅医療」
を一緒に観ていただきました。
地域包括ケアシステム
重度な要介護状態となっても
「住み慣れた地域」で
「自分らしい」暮らしを
「人生の最後まで」続けることを実現
社内研修会を通して、医療介護職だけといった職種の境、壁をなくし、出来る限り多くの職種をこの輪に入れ、地域で人生の最終段階(エンドオブライフ)をケアする『真の地域包括ケアシステム』を構築することを目指している、ということをお伝えしました。
そして、「多死時代がやってくる」というショッキングなスライドを提示。
2025年には団塊の世代が全て後期高齢者を迎え、2030年までに約40万人の死亡者数が増加すると見込まれて、看取り先の確保が困難な時代がすぐそこにまで迫っています。
私たちは、患者さまを中心に、医療介護の両面を把握できる看護師を主体としたフラットな在宅チームの輪を地域で作ることを目標にしています。
その輪は医療介護職に限定しません。
多職種、つまり文字通りひとつでも多くの職種が関わるシステムの構築を目指しています。
その実現のために、
今、まさに必要な世代のために
◉ エンドオブライフ・ケア研修
これから必要ないしはひとつ上の世代を介護する世代のために
◉ アドバンス・ケア・プランニング研修(縁起でもない話をしよう会)
次世代(子どもたち)のために
◉ いのちの授業
を行っています。
これらの活動はクリニックだけではできません。
東大阪プロジェクトの活動を通して、
「出会うことで人が動き出し、ともに未来を変える〜穏やかなエンディングをみんなで〜」という世界観に共感してもらえる仲間を増やしてきました。
人が集う場所や機会を作り、共通の目的に繋がる問いを立て、そこで出会った人同士が共感のもとに動き出し、解決に向かうことを目標とし、日々活動を続けています。
東大阪プロジェクトは、大きく3つの階層からなります。
・シンボリックな存在としての『かわべクリニック』
・在宅医療をより身近なものとする『東大阪プロジェクト』
・生ききることができる社会を当たり前とする『HOPE(ひがし・おおさか・ぷろじぇくと・えんじょい?)』(設立予定)
東大阪プロジェクトにおいて一番の軸になっている言葉は
『看護師主体の医療・ケアへの転換』
在宅医療では、患者さんとより密接に関わる看護師の方が、
実は医療サービスの責任者である医師よりも患者さんの状況を把握できることが多い。
看護師の判断でできる領域を増やす医療を目指すことで、患者さまの望む医療を行うことができます。
そのためには、何よりも学ぶことが大切です。
医師に限定した研修会を開くのではなく、看護師そして介護関係者にも門戸を開き、研修会を開催しています。
またかわべクリニックでは、「できる看護師シリーズ」としてブログ記事を発信し、
東大阪プロジェクトとしても公式YouTubeで定期的に発信し、研修会・講演会を開催しています。
このような活動を通して、医療・介護関係者以外の方からも賛同のお声をいただくようになってきています。
最後に「豊かに生ききるとは」何なのかを考えていきたいと思います。
すべては、地域の皆さま、患者さま・ご家族さまのために…。
感想の一部をご紹介します。
・患者さんがどうしたいかに可能な限り寄り添うことについて、家族間での思いやりがあってこそ成り立つもの。家族が本人に思いやりを持てるかどうかは、病気になってから、自宅に帰りたいと思ってからどうこうできるものではない。妻や子供、家族のこれまでの在り方の集大成みたいなものだと思いました。家族を大切にしていきたいと思います。
・聞くという事は、どんな状況でも大切だと思いました。家族ともエンディングについて話しにくいことも話あって準備していこうと思いました。
・家族の話をよく聞いてあげたい。単身赴任中で、自宅に帰ったときは雑務を済ませることなどで手一杯なので、子供が学生でまだ家にいるうちにもっと話を聞いてあげたいと思います。
今年は「豊かに生ききる」を軸に、色々と物事を眺め、研修会や講演会を開催していきたいと思っています。
皆さまも、一緒に考えてみませんか?
【今週の東大阪プロジェクト】
東大阪プロジェクトの活動の一部をご紹介させていただきます
>>今週ご紹介する動画<<
【アナムネ 聴取(情報収集) 初めが肝心!】
初回訪問を何よりも大切にしています。
「信頼関係の構築には時間をかけて」と言われることがありますが、私は時間ではないと考えています。
いかに、患者さま、ご家族さまの“懐に入るか”です。
そのポイントとは?!
是非、ご覧ください!
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東大阪プロジェクトでは、医療介護従事者だけでなく地域包括ケアシステムに関わる皆様に役に立つ情報提供を行っています。
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⇒東大阪プロジェクト 公式チャンネル
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