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栄養ケア緩和ケア講演会(オンライン)を開催しました。

令和3年10月30日(土)にオンラインにて「栄養ケア緩和ケア講演会」を開催しました。
大塚製薬工場さまの協力のもと、多くの管理栄養士にお声かけいただき、受講者は、医師8名、歯科医師1名、看護師77名、管理栄養士34名、薬剤師18名、ケアマネージャー6名の総勢183名でした。

滞りなく開催できたのも、主催いただきました(株)大塚製薬工場様、アルフレッサ(株)様及び東大阪プロジェクト事務局の皆さまのおかげです。
本当にありがとうございます。

以前からお伝えしておりますように、東大阪プロジェクトにおける講演会・研修会は、医師や看護師などの医療職に加え、介護職など多職種に門戸を広げています。
今回も、東大阪プロジェクト代表福村雄一先生(司法書士)に司会を担当していただきました。

緊急事態宣言があけて早々の週末にも関わらず、多くの方にご参加いただけたのも、テーマが皆さまにとって関心の高い「栄養ケア」であったこともひとつの要因であると考えます。
ご参加いただき、本当にありがとうございました。

栄養ケア第一部は「栄養ケアをつなげる一助に」と題し、花本美奈子先生に講演をいただきました。


※クリックするとPDFをご覧いただけます。

私の学びを共有させていただくと…
・看取り期の食のケアにおいて、食べられない中にどう食べられるか、管理栄養士の役割、必要性がある。
・エンドオブライフケア時期、つまりステージ(時期)によって食事の取り方が変わる。ギアチェンジが大切。
・美味しく食べられる時期は限られている。そして食べられなくなる中で一緒に考えることが大切なケアである。
・食の支援をタイムリーに行う。管理栄養士は魔法使いではない。
・看護師を含め医療者の中には、食に関心がない方もいる。主観を入れないことが大切(年齢だから、病気だから、栄養用剤さえ飲んでいれば、ペースト食のままで良いだろう…など)。食べる機会が限られてくるからこそ、早期からの連携が大切。

アンケート結果は下記の表の通りです。

第二部は「在宅医療における栄養ケアへの取り組みについて」と題し、畑中恵子先生に講演をいただきました。


※クリックするとPDFをご覧いただけます。

私の学びを共有させていただくと…
・アセスメントが出来て当然、医療者、看護師の基本である。
・主観は不要、そして、主語は患者さんである。
・何より、多職種連携、地域包括ケアが大切である。

アンケート結果は下記の表の通りです。

緩和ケアでは、「ちょっぴりホットな緩和ケア〜みなさん「心に栄養」足りていますか?〜」と題して、かわべクリニック看護師 川邉綾香が講演を行いました。

千代さん、85歳女性、胃がん末期、腹膜播種(ふくまくはしゅ)。
夫とのふたり暮らし。
是非、動画でご覧ください(事例紹介は3:37から)。


※クリックするとYoutubeにリンクします。

アンケート結果は下記の表の通りです。

詳しくは、研修会終了後に参加者のみなさまからいただきました多数のアンケート結果にも記載されています。
そのうちのいくつかを、こちらでご紹介させていただきます。
ぜひ、ご覧ください。

・栄養ケアのご講演では「食」を支える具体的な良き方法を学びました。ありがとうございました。また川邉綾香先生のご講演は、対話形式あり、歌あり、とても新鮮で、他に類をみないご講演の展開が非常に興味深いと感じました。時間が経過した今も、はっきりと内容を記憶しています。心に残るご講演をありがとうございました。

・3名の先生のご講演内容が1つ1つ大変勉強になりましたが、さらに、前半の栄養の視点と後半の緩和の視点が、非常にシンクロしており大変練り込まれた有意義な講演会と感じました。それぞれの視点に強みを持つ専門職の方々に新たな気づきにも繋がったのではないでしょうか。

・各々の分野の専門家が誰を中心に医療、看護、ケアを考え、行動するのかが一致していたことに驚くとともに納得できました。講演2題が専門性のある講義、最後に事例紹介とバランスが取れた、飽きの来ない講演になっていました。始まりと終わりがきちんと整理されており、無駄のない心地よい研修会だった。

・花本先生のお話では管理栄養士としての終末期医療の中で必要な考え方、畑中先生のお話では看護師さんと栄養について、川辺先生のお話では援助的コミュニケーション、患者・介護者への接し方を学ぶことができました。普段の授業の中では、ほとんど学ぶことができない在宅医療に関して、看護師さんとの関係性について現状を知ることができたので、これからの勉強にしっかりつなげていきたいと感じました。

・訪問看護、在宅看護ではなく、私は病棟看護師でどうしてもダメなものはダメ、食べられないのであれば点滴という考えがありました。研修会に参加して患者様、家族の気持ちに寄り添うことの大切さ、グリーフケアに繋がるということを知る事が出来てよかったです。

・私はがんチーム医療について長年取材してきました。現在緩和ケアに関心があり受講させていただきました。よく緩和ケア講習にありがちな看取りや死生学の概念的なお話ではなく、実践に基づく内容で非常に濃い時間でした。

・花本先生の「ギアチェンジ」というお話には目からうろこでした。いつまで「食事療法」としての食事制限を続けなければいけないのか、かねてからの疑問が解けました。このことをがん患者や高齢者を診る急性期の医師も含めてコンセンサスを築くのは大変そうですが、患者や家族の幸福にとっては食べたいものを食べられることは最善のくすりだと思います。

・地域での栄養管理について具体的なイメージが持てた。

・管理栄養士さんとの繋がりで、緩和ケアをよりよいものに出来ると確信しました。

・食の緩和ケアという視点がとても新鮮に感じて、そしてそれこそ患者さんに寄り添っている生活そのものだと理解できました。美味しく、楽に食べる、という言葉にすごく納得でき、それを踏まえて患者さんへのケアに活かしたいと思いました。

・在宅医療で管理栄養士の必要性が現場に浸透していない状況です。本日の研修会を通して、多職種の皆さんが、今後は患者様、利用様の病状アセスメント、生活アセスメントする上で栄養評価を必然的に意識するようになったと感じます。

・グリーフケアは亡くなる前から始まっている、ということが実感できました。

・終末期の本来あるべき自然な摂取について日々実践する中大変共感できました。また勉強になりました。また暖かい気持ちにもなれました。

・在宅やがん患者様と関わる機会はあまりありませんが、どのように接していけば良いのか、気を配ることなど、大変参考になりました。

・フィールドが同じでも視点が異なる職種を掛け合わせることで、参加者の皆様に新しい視点を与えることができたと思いました。最後の講師同士の話してる様子からそのように感じました。

<運営について>
・こうした医療の講演会を司法書士の福村様が司会しておられることにとても好感を持ちました。医療の講演会はとかく医療者だけに閉ざされることが多いのですが、地域に開かれた、社会みんなで在宅医療を作っていこうというメッセージを感じました。スポンサー企業にも敬意を表します。

また、下記のような建設的なご意見もいただけました。

・全体的によかったが、栄養のとれない終末期の方への良い栄養の取り方を教えてほしかった。

・講演は20時までとしていたので、突然の延長はどうかなと思いました。最後の撮影会は観ていてあまり好感は得ませんでした。

・内容につきましては非常に満足のできるものでした。講師の先生方、ありがとうございました。ただ120分は長いなというのが率直な感想です。参加する方にゆとりがないといけないなかと思いました。

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出会うことで人が動き出し、ともに未来を変える
~穏やかなエンディングをみんなで~

今後も研修会を定期的に行ってまいります。
ぜひ、ご参加ください。
(公式LINEアカウント:@753cfstxにご登録いただけますと定期的に案内が送られます)

【栄養ケア緩和ケア講演会2(オンライン)】
日時:令和4年3月19日(土)
   18時から20時(17時45分開場)
総合司会:福村雄一(東大阪PJ代表・司法書士)
座長:大阪樟蔭女子大学健康栄養学部 教授 井尻吉信 先生
・18時00分~18時55分
「しあわせをもたらす食事と栄養を管理栄養士なら演出できる!」
大阪樟蔭女子大学 健康栄養学部 健康栄養学科 特任教授 大谷幸子 先生
座長:かわべクリニック 川邉正和
・19時00分~19時55分
「穏やかさをもたらすケアで豊かに生ききることができる!」
  かわべクリニック 看護師 川邉綾香
場所:オンライン(500名)
参加費:無料

【申し込みフォーム】
https://88auto.biz/higashiosaka/registp/entryform12.htm

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