オンラインセミナー(Webセミナー)をはじめてみよう!
かわべクリニックにおける事業の根幹は、地域で連携して在宅医療を行う「東大阪プロジェクト」です。
東大阪プロジェクトでは、
●エンドオブライフ・ケア
●アドバンスケアプランニング
●いのちの授業
について、セミナーや講演会を実施しております。
しかし、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、多くの方を集めての開催は不可能となっています。
では、このような状況の中で、今、自分たちにに出来ることは何か?
その一つが、学ぶこと。
今回、愛知県の伊藤 剛先生がFacebookにあげておられた、全国がん患者団体連合会の「がん教育外部講師のためのeラーニング」を受講し、無事に修了証をいただきました。
今まで疑問を持っていたことが整理され、とても勉強になりました。
ご興味のあるかたは、ぜひご覧ください。
→「がん教育外部講師のためのeラーニング」
そしてもう一つが、「Webセミナー」です。
Webセミナーであれば、開催者、参加者ともに交通費が不要。会場費も不要。
遠方からも参加できるため、多くの方の参加が可能です。
今まで実施したことがないWebセミナーをどうすれば実現できるのか。
既にオンラインセミナーを実施したことがある、東大阪プロジェクトメンバーの司法書士・福村雄一さん(司法書士)にご相談しました。
福村さんから受けたアドバイスを元に、かわべクリニックで用意したものや実施のポイントをまとめました。
これからWebセミナーの実施を検討している方のご参考になればと思い、以下にご紹介させていただきます。
【用意すべき器材】
・ノートPC(マイクとカメラ付きがよい)
・ビデオカメラは2台(1台はバックアップ用)
・無線ピンマイク又は集音マイク
・三脚(カメラ用)を二脚(発言者に合わせて映像を振るときに便利)
・充電池+充電器(マイク用)
・電源ケーブル(会場の広さによる)(3メートル・10メートル)
・延長コード
・タコ足配線(電源タップ)
・SDカード(データ保存用)
【注意点】
・音声が悪いとセミナーにならないので、音は大事です。一番大切なのは「マイク」。
・カメラはwebカメラでもビデオカメラでも、三脚を使えれば問題がない。
・メーカーに関しては、集音(音を拾うこと)に優れていれば問わない。
・パソコンの前に座って画面を見ながら配信するケースでは、目の前のパソコンが集音するため、集音に関しても気にすることはない。
・会場のWi-Fi環境にも注意が必要。
・デメリットは、完全オンラインの場合、受講者と直接会わないこと。会場ならではの空気感や、それこそ音楽使用の制限が出来てしまう可能性があること。
これらのアドバイスを受け、いざ、実践!
【配信方法】
配信方法は、一般的に[オンデマンド配信(録画配信)]と[ライブ配信(リアルタイム配信)]があります。
今回は「リアルタイムで複数人で受講」の形式のため、ライブ配信で実施することにしました。
この形式だと、演者も臨場感が味わえ、参加者の反応も把握できるメリットがあります。
一方で、参加者の日程を調整しなければならないというデメリットもあります。
【配信内容】
配信の内容には、動画メイン型とスライド説明型があります。
今まで実施していた講演はスライド説明型でしたので、スライドを見ながらの進行の方が理解しやすく、現場に近い形になります。
一方で、演者の動きが小さくなるため、少し臨場感に欠けるデメリットがあります。
【配信プラットフォーム】
今回のwebセミナーのツールとして、福村先生からはZoomはどうかとのご提案をいただきました。
エンドオブライフ・ケア協会でもZoomが使用されており、かわべクリニックでもweb会議で使用経験があるため、Zoomを採用することに決定。
無料のプランもありますが、時間が40分という制限があります。
小規模チーム(100名まで)に最適な「プロ」というプランだと、月に2000円。
時間も24時間までとほぼ制限がありません。参加者は無料です。
※Zoom画面のイメージです。
Zoomでセミナーを開催するための3つのステップ
(1)Zoomのアカウントを作成
(2)参加者に参加用URLを送信
(3)指定時間に主催者、参加者が集まり、セミナー開始
これで準備は完了です!
あとは魂を入れる作業。
つまり、webセミナーの目的を明確にすること、そしてコンテンツを充実させることが重要となります。
Webセミナーの目的については、既に東大阪プロジェクトとして動き始めているため、非常に明確です。
●エンドオブライフ・ケア
●アドバンスケアプランニング
●いのちの授業
の3つの柱で、若年層への教育から終末医療までを一気通貫で支えること。
最後に「開催の頻度」「一回あたりの時間」「参加者数について」を調整いたしました。
今後の流れとしては、
(1)参加者を募集
(2)配信テストの実施
(3)開催後のアンケートや満足度を調査
患者さまが在宅での終末期医療を受けたいと思っていても、、1つのクリニックで診ることが出来るのは半径数キロ以内と限定的です。
多くのクリニックで在宅医療を実現し、その医療品質を保証していくための課題解決方法の一つに、Webセミナーはなるのかもしれません。
Webセミナーで、私たちのノウハウ、知識を共有することが本当に可能なのか?
試行錯誤は必要になるかと思いますが、引き続き、私たちにできることを行っていきたいと思います。
Webセミナーの実際の様子は、次回のブログで報告させていただきます!
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