「東大阪准看護学院」にて講演を行いました
こんにちは。看護師の川邉綾香、院長の川邉正和です。
私たちはエンドオブライフ・ケア協会の「ファシリテーター」として、2019年度も地域包括支援センターをはじめ、東大阪地区で「エンドオブライフ・ケア」に関する講演をおこなっています。
今回は、布施・河内・枚岡三医師会が共同で設立された東大阪准看護学院で講演をさせていただきました。
以前から布施医師会長に、地域社会に貢献できる准看護師を育成している東大阪准看護学院で「エンドオブライフ・ケア」の話をしたいとご相談させていただいており、准看護師試験を終え、4月から社会に出られる学生70名を対象にその機会を得ることが出来ました。
試験を終え、ほっとしている一方で、実習等で自分の無力さや人生の最終段階を迎えた方への苦手意識などを感じているであろう学生に、「苦手意識」から「関わる自信」を少しでも持っていただきたい。
そして、誰かの支えになろうとする人、まさしく今から社会に出るあなたたちには、支えとなる人がいるということを伝えたい、という願いを込めての講演でした。
テーマは、「苦しむ人への援助~苦しむ人にあなたは何ができますか?~」。
私たちの研修会の特徴である、誰にでもできる具体的な対人援助法を、事例やロールプレイを交えて学んでいただきました。
詳細は割愛させていただきます。
ご興味のある方は、是非、ELC東大阪研修会にご参加ください(無料)。
研修会終了後、学生のみなさまの感想を拝読いたしました。
どの感想を読ませていいただいても、こちらの思いが十二分に伝わったと感じられ、今回は、特に強く伝わったのではないかと感じ、喜びもひとしおです。
そのうちのいくつかを、こちらでもご紹介させていただきます。
本日は貴重な貴重な講演をありがとうございました。
私は診療所で10年以上助手をしてきました。
整形外科ですが癌とたたかっておられる患者さん、又、ご家族が闘病中というという患者さんもたくさんいらっしゃいます。
実習中も「ここ(病院)で死ぬのん待ってるだけ。」とおっしゃる患者さんにも出会いました。
会話の中で、いつも何も言えず、黙ってしまう自分がいました。
そして、私の母は〇がんで自宅で亡くなりましたが、しょっちゅう「死んだほうがマシ。」と言っていました。
認知症の伯母は「そのうち何もわからへんようになる。」と悲しそうに言っていました。
私は「わかってくれる人」になれないまま、母は旅立ち、伯母は認知症が進み、気持ちを語ることはなくなりました。
この学校で、何かの答えが欲しくて、すがるように倫理の授業を受けたり、教科書を読みました。
倫理という学問に触れることはできましたが、なかなか具体的な答えに辿り着けず、苦しいと感じたこともありました。
今日、「そうやったんや・・・。」となぜか、自分を「わかってもらえた」気持ちにもなり、これからの自分がどうしていくとよいのか、今までは何が足りていたかったのか、また「わかってくれる人」がどんな人なのか、それをわかっていなかった、ということも学ぶことができました。
相手からみて、「わかってくれる人」、心の氷が解けたような思いです。ありがとうございました。
みなさまの熱い思いを感じ、私たちの言葉を理解していただけた講演になったと思います。
「誰かの支えになろうとしている人こそ一番、支えを必要としています」
東大阪の地で同研修会を定期的に開催し、支え、支えられる関係性を築いていきます。
新型コロナウィルス感染拡大に伴い主催イベントは中止となっております。
再開が可能となり次第、予定をご案内させていただきます。
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