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映画だけの世界ではありません!「地域で支える最期」とは?

こんにちは、看護師の川邉綾香です。

お見送りの最期にご家族さまからいただく、「もっと早く先生方に会いたかった」。
その言葉の意味の重さ、そして有難さ。

なぜ、もっと早く出会えなかったのでしょうか。
それは、「かわべクリニック」が知られていない、ということだけではありません。
在宅医療そのものが社会全体に周知されておらず、ご家族さまや患者さまが在宅医療クリニックにたどり着くまでに、たくさんのご苦労があるからです。

先日、東大阪市在宅医療介護連携推進事業として、映画『ピア ~まちをつなぐもの~』の上映会が行なわれました。
その上映に先立ち、かわべクリニック院長川邊正和が「ACP*ってなぁに?」をテーマに、講演を行いました。

*ACP:アドバンス・ケア・プランニング
今後の治療・療養について患者・家族と医療従事者があらかじめ話し合う自発的なプロセス

映画『ピア ~まちをつなぐもの~』は、「地域で支える最期って?」という問いの答えとなる内容でした。
しかし会場からは、「これは映画だからであって、実際にこんなに大勢の人が助けてくれるわけがないわ」という声もあったそうです。

ここにも、まだ在宅医療が周知されていない現実がありました。

独居の方が、最期まで自宅で過ごしたい。
その希望を叶えるために毎日、日に何度も訪問して活躍してくれる方(ケアニン)がたくさんいるにもかかわらず、それがまだ知られていません。
ごく当たり前のように訪問サービスが受けられる世の中にしたい。改めて、そう思いました。

「認知症が進行すると在宅は無理…」
「そもそも独居の方が最期まで在宅なんて無理…」

確かに、現状ではそう考えざるを得ないのかもしれません。
独居で認知症の方に関わることの多いケアマネージャーさんは、今まで多くの苦労をなさってきたことでしょう。

だからこそ、安心して、在宅医療を選べるということを知ってほしい。そう思うのです。

私たちは、患者さま一人ひとりが、どこで、どのような治療・ケアを選びたいのか、その希望を聴ける人でありたい。
がんの終末期を自宅で過ごせることを周知してもらうために、これからも根気よく多職種連携を図りつつ活動を続けてまいります。
これからも私たちは、スタッフや多職種の医療・介護者に対して、看取りを恐れずに寄り添う力に変える教育を行い続けます。

市民とのつながり、市民にとって安心できる連携を図り、子供の頃からいのちについて考えることの大切さを学ぶ機会を増やしていきたい。
「折れない心」を育てる小澤竹俊先生の「いのちの授業」を、一人でも多くの方に広めていきたいと思います。

最後に、めぐみ在宅クリニック 院長 小澤竹俊先生のFacebook記事より、メッセージを引用させていただきます。


※左から二人目が小澤先生です。

これから皆さんが歩む人生は決して平坦ではありません。どれほど努力をしても、うまくいかないこともあるでしょう。どれほど願っても希望がかなわないこともあるでしょう。なんで私だけこんなに苦しむの?という人もいることでしょう。

どれほど泣いても人生は過去に戻りません。どれほど願っても、失った何かは返ってきません。それでも、前を向いて進むことができるのでしょうか?

答えはイエスです。

たとえ絶望と思える暗闇の中でも希望の光を見つけることができるからです。それは一部の人が起こす奇跡ではなく、私たちすべての人が持つ可能性です。

9月28日記事
(https://www.facebook.com/taketoshi.ozawa/posts/2332870510152222)
より引用

【書籍紹介】
「折れない心を育てる いのちの授業」 小澤竹俊(著)
amazonのリンクはこちら→https://www.amazon.co.jp/dp/B07WJG93X3/

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