老人の在宅看護と、がん終末期在宅医療の違い
在宅で看護・介護することについて、
ご家族さまはどのようなイメージをお持ちでしょうか?
たとえば老人介護であれば、徐々に足腰が弱り、徐々に食欲が落ち、徐々に物覚えが悪くなり…
とゆるやかな下り坂を歩むように、症状が進行していきます。
しかし、がんの終末期医療は、それとは大きく異なります。
昨日までは普通に歩いて食事をしていたのに、
今日突然、ベッドから起き上がれなくなり、意識が混濁する。
まるでジェットコースターのように、急激に症状が進行するのが、がん終末期の特徴です。
ぜひ、そのことを覚えておいてください。
今日できたことが、明日はできなくなる。
それは、がん終末期医療では、当然のことなのです。
その心構えがないと、いざ急変に立ち会ったとき、
とても慌ててしまい、救急車を呼ぶ、などの対応を取ってしまいます。
もし救急車でどこかの病院に運ばれると、それは積極的な治療の意思となり、
蘇生措置や何らかの延命措置を取ることになります。
そうなると、在宅医療を選ばれた患者さまやご家族さまの意思とは違う最期を迎えることになるでしょう。
容態が急変したら、まずは訪問医にご連絡ください。
そして、状況を受け入れて、落ち着いて対応してください。
やすらかで穏やかな、患者さまが望む形の最期を迎えること。
そのために、私たち訪問医や訪問看護師がおります。
少しでも心配なことがあれば、いつでもご連絡ください。
24時間、365日対応いたします。
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