日本在宅ケア学会学術集会でポスター発表を行いました
こんにちは。看護師の川邉綾香です。
先日、7月14・15日に大阪国際交流センターで開催された「第23回日本在宅ケア学会学術集会」にてポスター発表を行いましたので、そのご報告をさせていただきます。
私が発表したポスターのタイトルは「クリニック看護師と訪問看護師による褥瘡治療の連携~連携によるベストプラクティス~」です。
「褥瘡(じょくそう)」とは、いわゆる“床ずれ”と呼ばれるものです。
寝たきりになると、体は自分の体重で常に圧迫された状態になります。
その状態が長く続くと、皮膚が赤くなってただれ、傷ができます。この状態が褥瘡です。
褥瘡のケアは看護師の仕事になることが多く、医師は褥瘡治療にあまり関わることがないため、褥瘡治療用の被覆材や薬剤について、あまり多くの知識や経験を持っていないこともあります。
そこで私は、患者に密着した訪問看護師とクリニック看護師が協力して褥瘡を理解し、褥瘡の状態について適切に評価・判断できるようになれば、医師と褥瘡治療について連携ができるのではないか、と考えました。
そのような連携が生まれることによって、主治医はもちろんですが、なにより患者さまやそのご家族さまに、「この看護師にケアを任せても大丈夫だ」という安心感も生まれます。
在宅医療において、患者さまやご家族さまに安心して過ごしてもらえるということを、私たちは治療と同じくらいにとても大切なことだと考えています。
くわしくは、ぜひポスターをご覧ください。
今回の発表内容は、私たちにとってだけでなく、訪問看護ステーションで働く多くの看護師たちが常日頃悩んでいる内容だったようで、発表終了後は多くの方々とディスカッションができました。
また、ポスターの写真も多くの方に撮っていただけました。
在宅治療において、褥瘡は避けられない課題でもあります。
看護師はもっとスキルアップを図り、医師からの指示待ちではなく、積極的に自らがアセスメントし、治療のプランニングができるようにならないといけない、と強く思いました。
今回作成した『オリジナル褥瘡局所ケア選択基準表』を、より多くの看護師が褥瘡のアセスメントの過程で活用できるよう、かわべクリニックではこの取り組みを継続していきます。
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