在宅褥瘡セミナー in 東大阪にて講演を行いました
こんにちは。看護師の川邉綾香です。
かわべクリニックでは、エンドオブライフ・ケアの一環として、「褥瘡(じょくそう)」にも取り組んでいます。
※褥瘡とは:寝たきりなどによって、体重で圧迫されている場所の血流が悪くなったり、血流が滞ることで、皮膚の一部が赤くなったり、ただれたり、傷ができること。「床ずれ」とも言う
「在宅褥瘡セミナー in 東大阪」は、昨年に私が日本在宅ケア学会学術集会で発表した「クリニック看護師と訪問看護師による褥瘡治療の連携~連携によるベストプラクティス~」をもとに、すぐに臨床で使える「DESIGN-R」評価方法のコツと「褥瘡予防・管理ガイドライン」について、実際に製品を触りながら楽しく学んでいただくためのイベントとして企画いたしました。
同内容で2回開催し、医師、看護師、薬剤師、管理栄養士と多職種にわたってのべ142名のご参加をいただきました。
また本セミナーには、スミス・アンドネフュー株式会社 田岡様にもご協力をいただきました!本当にありがとうございました。
ブログでも、講演内容の一部をご紹介させていただきます。
(1)DESIGN-R の評価方法と褥瘡局所治療の推奨について
(2)クリニックと訪問看護師による褥瘡治療の連携 講師:川邉綾香
※クリックでPDFファイルが開きます。
(3)在宅における創傷被覆材の保険制度について
セミナー参加者のみなさまからいただいた感想を、いくつかご紹介させていただきます。
・看護師同士、医師との温度差がこの表で一本化できそうで良かった。(看護師)
・医師に「うん」と言ってもらえるような情報を集めて、報告しようと思った。(看護師)
・初めて知るDESIGN-R。これからはスケールを使用してみたいと思った。(看護師)
・DESIGN-Rが苦手でしたが、褥瘡についての基本が学べた。エンドオブライフ・ケアについても興味がある。(看護師)
・褥瘡ケアにステップアップすることが出来る内容を聞くことが出来た。(看護師)
・最近の情報を手に入れることができ、臨床評価をしてみようと思える商品があった。(看護師)
・DESIGN-R評価を現在も実践しているが、再確認が出来て良かった。新製品の情報もありがたかった。(看護師)
・創の状態によって、外用薬、被覆材などの使い分けが必要であり、その実際を知れた。ケーススタディをすることでより理解しやすかった。(看護師)
・臨床、学校教育ともに、特化して褥瘡のことについて教わったことがなく、理解しやすかった。多死時代については、今後、考えていかないといけないと思った。(看護師)
・管理栄養士として評価する機会は少ないが、知識として知っていることで、これからの在宅を進めていきたい。栄養面でのセミナーも取り組みも聞いてみたい。(管理栄養士)
・直接、関わることが多くなく、実例を示した内容であったため、理解するヒントをいただいた。(薬剤師)
また、以下のようなご意見もいただきました。次回以降の参考とさせていただきます。
・実際の現場の様子が良くわかったのですが、スピードが速く、理解が追い付かなかった。もう少し、下準備をしてから臨みたい。とても勉強になった。(看護師)
・もう少しゆっくりと教えて欲しかった。(看護師)
・保険算定のことをゆっくりと話して欲しかった。早口で分かりにくかった。(看護師)
・説明が不十分。(薬剤師)
・症例のチェック以外は面白かった。(医師)
在宅治療において、褥瘡は避けられない課題でもあります。
看護師はさらなるスキルアップを図り、医師からの指示を待つのではなく、積極的に自らがアセスメントし、治療のプランニングができるようにならないといけない、と強く思いました。
かわべクリニックでは、今回作成した『オリジナル褥瘡局所ケア選択基準表』がより多くの看護師が褥瘡のアセスメントの過程で活用できるよう、取り組みを継続してまいります。
また、今回の取り組みは「News Letter in Community(特別編)」として、スミス・アンドネフュー株式会社から日本在宅ケア学会学術集会にて冊子が配布されます。こちらもぜひご覧ください。
→「News Letter in Community(特別編)」PDFはこちら
今後のセミナー企画に関してのアンケートでは、認知症、栄養、終末期医療を中心に、難病(パーキンソン病、ALS)、気管切開、ストマ管理などのセミナー希望をいただきました。
いただいたご意見を参考にさせていただき、今後も様々なセミナーを企画したいと考えております。
近日中に開催するイベントについては、以下記事をご参照ください。
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