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かわべクリニック ブログ

開院9周年を迎えて

【御礼】みなさまのおかげで開院9周年

 

こんにちは。看護師の川邉綾香です。

2015年9月に開院したかわべクリニックは、おかげさまで無事に9周年を迎えることができました。これもひとえに、皆さまのご支援と信頼のおかげです。心から感謝申し上げます。

開業当初から10年計画を立てて動き出したこのクリニックですが、想像以上に多くの方々に支えられ、広がりを見せていることに感謝の気持ちでいっぱいです。

この計画の締めくくりに向けて、あと1年、開業当初の想いをしっかりと胸に刻み、精一杯努めてまいります。

とはいえ、それで終わりではありません! これからの10年も計画的に歩み続けたいと考えています。

 

さて、よい機会ですので、ここまでの道のりを少し振り返ってみたいと思います。

経験値が少なく手探りだった初期

「望まない救急搬送を減らしたい」「自宅で最期を迎えたい方の支えになりたい」
この想いから、私たち二人でこのクリニックを立ち上げました。開業前には在宅医療に関する書籍を読み漁り、訪問診療の見学も行いましたが、実際の現場を知る機会は多くありませんでした。

初診の日を思い返すと、経験も少なく、手探りの毎日でした。それでもこの9年間、私たちは多くの患者さまとご家族、多職種の方々と共に歩んできました。皆さまの温かい応援に支えられ、一歩一歩成長することができました。

次々に生まれた「つながり」のプロジェクト

日々の診療に奮戦し、全力投球する一方でさまざまな取り組みがスタートしました。

地域の信頼を築くための成長、訪問看護師の力を最大限に引き出す取り組み、そして地域包括ケアの重要性を学び、ついには東大阪プロジェクトの立ち上げにも至りました。

毎日休むことなく走り続けた結果、多くのご縁をいただき、今では私たちのクリニックも地域に少しずつ根ざしてきたと実感しています。

 

毎年のようにこの時期は、私個人としても振り返る時間を大切にしています。今年も多くのことがありましたので、少しだけご報告させていただきます。

まず、少し遅くなりましたが、無事に大卒資格を取得しました!日々の業務に追われながらの学習は決して簡単ではありませんでしたが、ようやく目標の一つを達成できたことを嬉しく思っています。

 

多数の講演機会をいただいています

最近は書籍の監修依頼をいただく機会が増え、その後には講演や講義の依頼もいただくような流れが出来つつあります。

特に東大阪の公民館老人クラブ老人センターなどで市民の皆さまを対象にした「人生会議」の講演を行う機会が多くなりました。また、大阪府医師会からの講演をきっかけに、大阪市、羽曳野市柏原市交野市、枚方市など、他市でも「人生会議」に関する市民向け講演の場を頂くことができ、本当に貴重な経験を積むことができました。

こうした活動にもかかわらず「人生会議」の知名度は、まだまだ低い現状ですが、だからこそ取り組む意義があると思っています。今後もどこへでも出かけて、微力ながら最期まで自分らしく生きるための大切なツールとして、人生会議の啓発に努めていきたいと思います。

 

自らの経験を皆さまに伝えられる喜びと責任

この9年間で学んだ多くの知識や経験を皆さまにお伝えできたことは、私にとって大きな喜びです。しかし、それと同時に、ただアウトプットするだけではなく、今後も継続的なインプットが必要だと強く感じています。

そこで計画中ながら、来年度には「特定行為看護師」の資格取得に向けて学習を始めようと考えています。特定行為看護師とは、医師の指示のもとで特定の医療行為を実施できる特別な資格を持った看護師です。通常の看護師よりも高度な医療行為を一定の条件下で行うことができ、特に在宅医療や地域医療の現場でその役割は非常に重要です。

医師がいない場面や、医師の負担が大きいときでも、特定行為看護師が適切な対応を行うことで、医療の質を高めることが期待されています。

私もこの資格を取得し、在宅医療の現場で患者さんや医師にとって重要な橋渡しとなりたいと思っています。

そのために、何を学び、どう信頼を築くかを見極め、再び挑戦の気持ちで臨んでいきたいです。引き続き、温かい応援をよろしくお願いいたします!

「また忙しくなるんじゃない?寝る暇はあるの?」と心配してくださる方もいらっしゃるかもしれません。

でも大丈夫です!私のクリニックには、いつも笑顔で対応してくれる頼りになるスタッフがいて、彼らのおかげで私は楽しく仕事を続けられています。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

東大阪プロジェクトも進化する

そして、クリニックと同じくらい大切にしているのが、東大阪プロジェクトです。

このプロジェクトのクレド(行動指針)は、
「出会うことで人が動き出し、共に未来を変える」
〜穏やかなエンディングをみんなで〜

2018年に立ち上げたこのプロジェクトも、気づけばもう6になります。このクレドに共感し、賛同してくれる仲間たちが全国から集まり、それぞれが自分の思いを形にするために、お互いに支え合う関係が築かれています。この広がりを実感できる今、心から嬉しく思っています。

「顔の見える関係」のその先へ――。
言葉だけでなく、実際に繋がり、広がりを見せているのが、まさにこの東大阪プロジェクトです。ここで出会った人々が動き出し、みんなで未来を変えている様子には、感動すら覚えています。

これからも現状に満足することなく、地域の皆さんが「豊かに生ききる」ことを支えるために、このプロジェクトが「仲間」や「いばしょ」となれるよう、歩んでいきたいと思います。

【今週の東大阪プロジェクト】

東大阪プロジェクトの活動の一部をご紹介させていただきます

新刊のお知らせ!書籍監修しました!

医療知識&お薬 介護スタッフのための医療の教科書(翔泳社)
介護と医療研究会 (著), 川邉 綾香 (監修),川邉 正和 (監修)

たしかな知識で異変を見逃さない!
高齢者によくみられる疾患とケアのポイント

 

2023年12月に「急変時対応 介護スタッフのための医療の教科書(翔泳社)」を監修しました。その第2弾である本書は、高齢者に多くみられる疾患について、主な症状・原因・治療法・処方されるお薬などを解説しています。

疾患の知識を身に付けることは、急な異変も見逃さず、利用者の安全を守ることにもつながります。お手元に一冊あると「かわべクリニック」がいつもそばにいる感覚になれます!?

※こちらから書籍購入のページに移動する

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