地域連携×緩和ケア講演会(オンライン)を開催しました。
令和4年9月3日(土)にオンラインにて、「地域連携×緩和ケア講演会」を開催しました。
アボットジャパン合同会社さまのご協力のもと、看護師をはじめ医療介護職を中心に多くの皆さまにお声がけいただき、東大阪プロジェクトで開催した講演会でも2番目に多い605名の方に受講していただきました。
感謝でしかありません。
日本全国から本講演会に多くの方のお申し込み、ご参加いただけているのも、主催いただきましたアボットジャパン様、アルフレッサ(株)様、及び東大阪プロジェクト事務局の皆さまのおかげです。
本当にありがとうございます。
以前からお伝えしておりますように、東大阪プロジェクトにおける講演会・研修会は、医師や看護師などの医療職に加え、介護職など多職種に門戸を広げています。
今回も、東大阪プロジェクト代表で司法書士の福村雄一先生に司会を担当していただきました。
【基調講演】
基調講演では「がん緩和ケアに必要な栄養療法~急性期病院から地域へ」と題し、市立東大阪医療センター消化器外科 松山仁先生に講演をいただきました。
私の学びを共有させていただくと…
このため、
・術後および緩和ケア期では、在宅への復帰を前提に行なっており、地域もひとつのチームとした栄養サポートチーム(NST)を構築し、切れ目のない栄養管理を行なっていきたい。そのために在宅向けの腸瘻の勉強会を開催し、広げていく必要がある。
参加者のみなさまからいただいた、ご感想の一部をご紹介します。
・在宅の栄養指導の重要性を再確認できました。
・急性期病棟とから離れてしばらく経ちますが、術後の腸瘻管理がさらに進歩していて勉強になりました。
・うちは両親、母方祖母がそれぞれがんで亡くなったのですが、抗がん剤について知ることが出来、また体重減少し易いことなどあまり知ることのない情報を知って有意義な時間を過ごせた気がします。
・癌の治療予後治療が変わっている事やいかに栄養が必要かを改めて認識できました。
・期待通りの内容でした。ありがとうございます。
急性期病院から地域の連携の重要性で一致してみえたのが印象的でした。
・術前術後の栄養管理、そして退院後の栄養管理の重要性を改めて感じました。まだまだ在宅に向けては出来ておらず、課題です。
・現在管理栄養士の勉強をしている学生なのですが、栄養の知識だけでなく調理やレシピなどの料理の知識、手術などの勉強も必要ということを気付くことができました。
・大変参考になりました。訪問看護師をしています。化学療法の有効度が栄養状態に関係することは非常に参考になりました。
また栄養補助剤の使い方も、なぜ必要なのかと言う原点にたって、患者さんに説明する事も大切と学びました。
今、コロナ禍にあり、まだ病院は終末期であっても面会制限をするところが多いです。
人生の選択を究極の所でしている患者、家族がいる現実に歯痒いです。
【ディスカッション】
「緩和ケアに必要な地域連携〜それぞれの専門性を活かして~」と題して、「各々の職種の特性を知り、患者さまが穏やかに過ごすために何が必要なのか」についてのディスカッションを行いました。
かわべクリニック看護師 川邉綾香が司会・進行を行い、東光第一薬局薬剤師北野英子さん、ほっとステーション東大阪介護支援専門員西田寛子さんとともに、この3名が実践していることや課題を通して、「各々の職種の特性を知り、患者さまが穏やかに過ごすために何が必要なのか」について話し合いました。
新型コロナウイルス感染症は、未だ終息する気配はありません。
現在でも、医療体制に多大な影響を及ぼしています。
このコロナ禍において改めて感じたことは、選べる自由、つまり選択肢が狭くなったということ。
「最期を病院で過ごす」ことを選ぶことにより、大切な家族、友人と会えない日々が続いてしまう…。
家だと医療面で不安だけど家の方が良いのか…といった、苦渋の選択となることもあります。
私たちは、コロナ禍となる前から、在宅療養を選ばざるを得ない、消極的な選択肢として在宅医療を選ばれた患者さま、ご家族さまに、後悔の念を抱かせず、最期までご自宅で穏やかに過ごせるように配慮をしてきました。
コロナ禍となってもその気持ちは変わりません。
だから、コロナ禍となり、「一時的にご自宅で、最期は病院で」と考えていた患者さまでも、「最期までこのまま自宅で過ごしたい」と思っていただけるケースが多くあるのだと感じています。
何より、苦しみがありながらも、家で最期まで穏やかに過ごせる満足感、安心感があるのは、多職種連携がきちんとなされているからでしょう。
症例についての詳細・続きは、
配布資料をご用意いただき、動画(ノーカット)でご覧ください。
私たちに出来ることは、その人の苦しみをキャッチして、支えとなり、「選ぶことの出来る自由」を叶えることです。
今回の場合は、突如として、最期の時をどのように過ごすのか選択を迫られた家族。
人は迷うもの。正しい答えはない。
共に話し合い、ACP(人生会議)を何度も行い、支え続けることが必要です。
日頃から顔の見える関係を築き、お互いの得意分野を知り活かし、どんなネットワークがあるのか、情報共有することが大切です。
そして、何よりもご家族さまが『家の力を信じる!』『自宅に連れて帰りたい』と選んだことを後悔されないように、全力で、在宅医療・介護がチーム一丸となって支えることが必要であると考えます。
チーム一丸となってはじめて、苦しむ人の支えになることができます。
これからもひとつの施設で抱え込むことなく、顔の見える関係を築き、各々の強みを活かせる多職種連携を行なっていきたいと思います。
こちらも、参加者のみなさまからいただいたご感想の一部をご紹介します。
・訪問薬剤管理、ケアマネの活動範囲など知っているようで知らない点を学ぶことができました。
・調剤薬局の訪問範囲(医療)が16㎞だとはびっくり!
・最後のディスカッションが一番印象に残りました。
現場での各職種の生の声にはハッとする部分が多かったです。
・病院薬剤師であるため、地域医療を支える在宅診療医師・看護師・薬剤師の意見を聞くことができ、新たな知見が広がりました。
・全体的に聞き応えのある内容でした。
特に薬局のことは先生方が驚かれていたように、私も驚きがありました。
・具体的な地域連携のやり方とか、実際の取り組みが紹介されていてわかりやすかったし、参考になることもありました。
今後、取り入れたい内容もあってとても参考になりました。
・急性期病院の管理栄養士です。
在宅看護に情報提供する機会が増えてきたが、まだまだ少ない。
今回の研修会にも管理栄養士がいなかったのが現実ですね。
・緩和ケアに必要な栄養管理も管理栄養士や薬剤師等のかかわりで生命・暮らしの支えに最期の最期まで生きるを連携で支援することの大切さを再確認。
・患者さん主体でその方らしい人生をデザインするためにご努力されてみえる皆様に元気をいただきました。
また運営についてもご感想をいただきました。
・質疑応答の内容がよかったです。参考になりました。
進行が丁寧で聞きやすかったです。
ありがとうございました。
・ディスカッションも活発で、見応えのある内容でした。
・毎回、毎回、感じますが、東大阪PJの活動、偉大です。
・東大阪の取り組みが素敵に感じる2時間でした。
・医療関係でない方の意見は貴重ですね。
法律関係の方司法書士さんがいいですね。
また、下記のような建設的なご意見もいただけました。
・アットホームでいいですが、少し緊張感に欠けます。
東大阪プロジェクト
出会うことで人が動き出し、ともに未来を変える
~穏やかなエンディングをみんなで~
今後も研修会を定期的に行ってまいります。
ぜひ、ご参加ください。
【今週の東大阪プロジェクト】
東大阪プロジェクトの活動の一部をご紹介させていただきます
【お知らせ・縁起でもない話をしよう会・第22回(参加費無料)】
研修会のご案内です
下記の通り研修会を開催します。
ご興味をお持ちの方は、是非ご登録ください!
【申し込み】
https://88auto.biz/higashiosaka/registp/entryform22.htm
本来ならば、集まって、普段はあえて口に出さない「縁起でもない話」を語り合おう!という趣旨の会…。
コロナ禍においても出来ること、そう、オンラインでの開催としています。
地域制限はありません。
お気軽に申し込みください!
話題提供:基本のACP(アドバンスケア・プランニング)
緩和ケア認定看護師・ELC認定ファシリテーター 山本直美さん
日時:令和4年12月22日(土)19:00~20:30
定員:50名程度
対象:どなたさまでも(地域制限はありません)
参加費:無料
★チャンネル登録お願いします★
東大阪プロジェクトでは、医療介護従事者だけでなく地域包括ケアシステムに関わる皆様に役に立つ情報提供を行っています。
「チャンネル登録」していただければ幸いです。
⇒東大阪プロジェクト 公式チャンネル
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