「藍野大学医療保健学部看護学科」にて講演を行いました
こんにちは。看護師の川邉綾香、院長の川邉正和です。
私たちは、既に現場で活躍されている医療・介護職の皆さまだけでなく、看護師のたまごである看護学校でも「エンドオブライフ・ケア」に関する講演をおこなっています。
今回は、東大阪プロジェクトが開催するイベント『縁起でもない話をしよう会』および『ELC東大阪学習会』のグループワークで交流させていただいたご縁で、藍野大学 堀智子先生より講演の依頼を受けました。
堀先生から「このコロナ禍でどうしても実習が十二分に行ないきれていない、臨床に飢えている3年生(基礎I、Ⅱ実習は終了。後期から成人実習の予定)を対象に、リアルな在宅医療の現場や死について伝えて欲しい」との熱いご要望をいただき、藍野大学医療保健学部看護学科でのオンライン講演をお引き受けさせていただきました。
実習で患者さまとのコミュニケーションで困ることのひとつに、「人の話を聴くことが難しい」ことがあります。
そこで、今すぐできる“聴き上手”になるための方法を伝授。
学生のみなさまに、実習等で感じた自分の無力さ、人生の最終段階を迎えた方への苦手意識を払拭し、「関わる自信」を少しでも持っていただきたい。
この講演には、そのような願いを込めました。
内容は3部構成。
1)在宅医療の実際。看取りの現場(VTR)。
2)エンドオブライフ・ケア〜人生の最終段階に関わるには
3)ひとは穏やかにエンディングを迎えられる。そのケアについて。
テーマは、「在宅看取りの支援〜在宅看護における終末期ケア〜」。
私たちの研修会の特徴である、誰にでもできる具体的な対人援助法を、事例やロールプレイを交えて学んでいただきました。
詳細は割愛させていただきます。
ご興味のある方は、是非、ELC東大阪研修会にご参加ください(無料)。
研修会終了後、学生のみなさまの感想を拝読いたしました。
どの感想を読ませていいただいても、こちらの思いが十二分に伝わったと感じられ、喜びもひとしおです。
そのうちのいくつかを、こちらでもご紹介させていただきます。
・とても分かりやすく、これからもっと勉強したいと思えるような講義でした。ありがとうございました。苦しんでいる人は、自分の苦しみをわかってくれる人がいると嬉しいという言葉が、授業で反復という方法でコミュニケーションを取る体験をしたことで、より理解できました。沈黙は思っている以上に難しいだろうなと感じました。
・『苦しんでいる人は自分の苦しみを分かってくれる人がいると嬉しい』、このことを胸に抱きながらこれからの実習や臨床に出た際に看護にいかしたいと思います。
・ただ単に傾聴する、受容する、共感するのではなくしっかりした技法があり、実際に活用することができることがとても重要だと学んだ。
・反復をすることの大切さを知りました。何も知らない人からするとただ言葉を繰り返しているだけと思われるかもしれませんが、患者さん側からすると、自分の思いに共感してもらえること、理解してもらえていると感じられることがうれしいと知り、確かに、日常生活の中でも人に自分の意見や考えを共感いてもらえると嬉しくなるため、反復するということの重要性を実感しました。
・苦しむ人への援助での重要な点や、コミュケーション方法を具体的に教えて頂けてよかったです。反復・沈黙を活用して、相手に「理解して貰えている」と感じて頂けるようなコミュニケーションを 私もとりたいと思いました。
・動画を視聴して、その後に授業の内容に入っていったが、最期が迫っている人に対しての接し方について、しっかりと反復をする事、相手の気持ちを受け入れて話を聞くこと、相手の沈黙もしっかりと受け入れて話してくれるのをじっくりと待つことが大切だということがわかりました。
・待つということの難しさと重要さを確認できる講義でした。
・反復の難しさを知りました。沈黙があれば私は話してしまいそうなのですが、沈黙も大切であるということを知ってこれから意識していきたいと思いました。
・実際の動画を見たり、話を聞くことができて、理解が深まった。苦しみを抱えている人の理解者になれるよう、これからも学びを深めていきたい。
・在宅での看取りというのは病院に比べて医療者が介入できない部分が多く、満足な医療が提供できないのではないかと勝手に懸念していたが、その分住み慣れた環境で大切な家族との時間が持て、療養者の満足度は高いのではないかと思った。また、看護師の傾聴がいかに重要で、傾聴とは何なのかということについて学ぶことが出来た。ただ聞くことだけが傾聴ではないし、個人の見解を押し付けることは絶対に良くないと学んだ。
・実際に反復の練習をさせていただいて、普段はまとめてアセスメントする必要があるけど、療養者・患者さんと話すときは一つ一つの想いを大切に反復していく必要があるという事を学ぶことができました。また、やはり、ご家族さんの支えと大切な人と話し合うことで最後を穏やかに過ごせるのではないかと感じました。初めの事例の患者さんは長女に自分の想いを伝えていたからこそ最後はその人の希望通りに迎えることが出来たり、最後の患者さんも奥様に自分の想いを伝えたからこそ夫婦そろって最後まで強く生きようという想いが生まれたのではないかと感じた。私たちはその話し合えるための準備段階として療養者や家族さんの話を聴き、そこで理解する事で自分の想いをわかってくれる人がいる。という自信につながり、家族にも話しやすくなるのではないかと感じた。
・スライドも見えつつ川邉先生のお顔も見れて、対面式と同じように聴講出来たので良かったです。
みなさまの熱い思いを感じ、私たちの言葉を理解していただけた講演になったと思います。
「誰かの支えになろうとしている人こそ一番、支えを必要としています」
東大阪の地で講演会・研修会を定期的に開催し、支え、支えられる関係性を築いていきます。
今後の講演会・研修会・学習会
▶︎栄養×緩和ケア講演会・第12回東大阪PJ(大塚製薬工場共催)2021年10月30日
※クリックすると拡大表示されます。
[申し込み] https://88auto.biz/higashiosaka/touroku/entryform7.htm
▶︎排泄×緩和ケア講演会・第13回東大阪PJ(EAファーマ共催)2021年11月13日
※クリックすると拡大表示されます。
[申し込み] https://88auto.biz/higashiosaka/registp/entryform8.htm
▶︎皮膚ケア緩和ケア講演会・第14回東大阪PJ(マルホ共催)2021年12月18日
※クリックすると拡大表示されます。
[申し込み] https://88auto.biz/higashiosaka/touroku/entryform4.htm
最新の記事
ハッシュタグ