開院6周年を迎えて
こんにちは。
看護師の川邉綾香です。
2015年9月に開院したかわべクリニックも、この9月で開院6周年を迎えました。
「もう6年か」という思いもあり、「まだ6年だ」という感慨もあり。
今までのことを、少しだけ振り返ってみたいと思います。
この一年間で劇的に変わったことは、コロナウイルス感染症の拡大です。
私たちの生活だけでなく、医療のあり方も大きく変わりました。
今までなら入院中の面会が可能でしたが、コロナウイルス感染症拡大に伴い、面会が制限されました。
最期の時でさえ、人数制限、時間制限が設けられる事態にまでなりました。
このことが、皆様が「最期の時をどのように過ごしたいのか」を考える大きなきっかけになりました。
そして在宅医療の存在を知り、最期を在宅で過ごしたいと願い、在宅での看取りを選択される方が増えました。
その思いに応えるために、私たちは感染対策を徹底し、終末期の時間を出来るだけ安心して過ごしていただけるような落ち着いた医療を心がけました。
この一年間に新たに出逢った患者さまは、120名。
自宅でお看取りさせていただいた方が100名、自宅以外の方が20名でした。
2019年には自宅でのお看取りが70名、自宅以外の方が30名でしたので、やはり多くの方がご自宅で最期の時を過ごされたことがわかります。
今まで当たり前を思っていた事が、当たり前ではなくなった現在。
でも、本質は何も変わりません。
自宅でも病院と同じ医療、緩和ケアが受けられます。
そのために私たちは、歩みを止めず、前に進みます。
そのために、今という状況下で自分に何ができるのか。
そのひとつが、研修会・講演会のオンライン化の促進です。
今までのように集合する形式での実施は難しいものの、流行が終息するまで待機していると学びの機会が減少し、ゆくゆくは患者さまにとって不利益となります。
オンライン化によって、5月に開催した皮膚ケア緩和ケア講演会は、400名もの皆さまがご参加。。
現地に来ていただく必要がなくなったこともあり、日本各地からご参加いただけるようになりました。
またご講演いただく講師の先生も移動のお手間が掛からなくなり、色々な先生にお声かけできるようになりました。
この9月からは、月に1回のペースで「〇〇 × 緩和ケア」をテーマに講演会を開催していきます。
そして、雑誌とWEBでの連載が始まります。
・エンド・オブ・ライフケア雑誌
冬号(1月号)(2022年1月20日)から4回にわたり、「看取りの報告書~患者様は最期の時間をこう過ごされました…(仮)」連載を予定。
・情報誌「エンド・オブ・ライフケア」
2022年1月11日配信号から隔月で6回にわたり、「エンド・オブ・ライフケアにかかわる訪問看護師に求められるスキル~できる看護師を目指すあなたへ~」連載を予定。
是非、お買い求めください(笑)。
苦しい時にこそ、自分を見つめ自分がすべき事、自分が得意とする事は何かをしっかりと考え、行動に移すことが大切です。助け合い、励まし合い、チーム一丸となってケアの原点を支えること、また、私自身を支えられていること実感した一年でした。
これからの1年も、患者さまにとって
こころ落ち着く場所で
こころ安らかに
こころ思うままに
こころを込めてサポートする
を実現のために、在宅チーム一丸となって患者さま・ご家族さまの支えとなりたいです!
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