縁起でもない話をしよう!
こんにちは。医師の川邉正和です。
2月11日の毎日新聞「ご近所のお医者さん」に、コラムを掲載していただきました。
「転ばぬ先のつえ」と題し、縁起でもない話についての内容となっています。
ご自身の人生の最終段階について、考える機会となれば幸いです。
ぜひ、ご一読ください。
時を同じくして、2月12日(水)に北御堂(津村別院)にて「第3回縁起でもない話をしよう会@大阪」を開催しました。
第2回と同様に、50名を超える方にご参加いただきました。
多くの方にお越しいただき、感謝の思いでいっぱいです。
今回の話題提供者は、常日頃からお世話になっている「訪問看護ステーションリール」の看護師である北村愛美さんと北村大治さん。
「現場はきれいごとばかりではない~語りを聴く、支えを知る~」をテーマに、訪問看護の実際(事例紹介2例)を通して、聴くことそして支えの大切さを改めて学ばせていただきました。
講演会終了後、参加者のみなさまの感想を拝読いたしましたので、いくつかご紹介させていただきます。
・(最後に流れた)DVDでのメッセージが心に残った。(社会福祉士)
・スピリチュアルペイン、ACPなど日常診療ではあまり触れることのない話題でしたが、今後の診療に何かを繋げられる話題提供でした。(医師)
・人の気持ちを傾聴する大切さと技術を教わりました。(保育士)
・スピリチュアルペイン、答えのない苦しみの中にも支えがある。それを支援できるようにしたいと考えております。(PT)
講演会の後は、本題の「縁起でもない話」のパートです。
前後半に分けて実施し、前半のテーマは「最期に、これだけは家族に伝えておきたいことは?」、後半のテーマは「最期まで、これだけは家族には言いたくないことは?」として、4名ずつグループになり、話し合いを行いました。
私も、グループワークに参加しました。私の参加したグループで盛り上がった話題が、「パートナーとの出会いについて」です。
何故そのことを家族に伝えたいのか、という流れから出会いについての話になり、最終的には恋話(恋バナ)となり、多様な価値観を共有できる良い時間を過ごせました。
アンケート結果から、他のグループでの意見をシェアしたいと思います。
・初めての参加でしたが、皆さまとの意見交換などができ、各々のお考えが聞け、大変ためになりました。(会社員)
・「最期の言葉」なんて考えてもみなかったので、すごくよい機会になりました。(看護師)
・想いを回想されている方もいたので、素敵なテーマだったと思いました。(会社員)
・話すことで自身の思いも明確になりました。
・普段から話をしていても状況は変わるので、話はたくさんしておくことが大事だと思いました。参加して良かったです。(看護師)
・言いたくない話は言いたくない話なので初対面の人に話しやすいことでもある反面、話したくないこともあり、若干、話し合いが滞った印象がありました。(医師)
・様々な職種、年齢の方の視点に触れることが出来、大変有意義でした。(著述業)
・今回、初めてお会いした方とトークが盛り上がったことにびっくりでした。(介護職)
また、以下のような建設的な意見もいただきました。
・ACP(アドバンス・ケア・プランニング)という用語そのものが分からない方がおり、ACPを人生会議と毎回、伝えたほうが良いと感じた。
・アドバンス・ケア・プランニング、エンドブライフ・ケア、事例紹介と伝える情報量が多く思われ、人生会議だけで1時間を話しても良いくらいの内容だった。
ご意見を参考に今後の運営に活かして参ります。
今後も、地域全体で在宅医療を支えるネットワーク「東大阪プロジェクト」として、講演会やディスカッションのなる充実を図っていく所存です。
かわべクリニックではいろいろな研修会を開催しています。
このテーマに関心を寄せる方は、ぜひご参加ください。
【第四回 縁起でもない話をしよう会@大阪】
日時:5/29(水)19:00~21:00
場所:北御堂(本願寺津村別院)(大阪市中央区本町4-1-3)
定員:100名(どなたさまでも)
主催:光明寺副住職 羽野龍樹
共催:かわべクリニック
※大阪国際がんセンター 医師 大江秀一先生が講師を務めます。
◆くわしくは、ここをクリックしてチラシでご確認ください◆
【第20回 布施緩和ケア研修会】
日時:6/13(土)14:00~16:00
場所:東大阪市文化創造館(小ホール)(東大阪市御厨南2丁目3−4)
定員:200名(応募多数の場合、次回のご案内となります)
人生会議~そのとき救急車を呼びますか~
大阪赤十字病院救急部 西村英祥部長 にご講演して頂けることになりました。
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