「介護支援専門員資質向上研修会inユトリート東大阪」にて講演を行いました
こんにちは。看護師の川邉綾香です。
私はエンドオブライフ・ケア協会の「ファシリテーター」として、定期的に東大阪地区で「エンドオブライフ・ケア」に関する講演を行っています。
また2019年は、いくつかの地域包括支援センターからのご依頼をいただき、介護支援専門員資質向上研修会(法定外研修)で講演をさせていただいています。
患者さまにとって、医療と介護の間に隔たりや境はなく、まさに流行語大賞となった「One team」なのです。
だからこそケアマネージャーに対しての研修会は、医療者と顔の見える関係性を築くためにも非常に貴重な時間になります。
「ターミナルケア(ホスピス、緩和ケアをめぐる生命倫理に関するケアマネジメント)」についての講演依頼をいただいたので、今回のテーマは「死を前にした人に、あなたは何ができますか?~ACP 決めた内容 誰がする~」としました。
本講演には、地域包括支援センターヴェルディ八戸ノ里の櫻井豪さんにもご協力をいただきました!
ありがとうございました。
私たちの研修会の特徴は、誰にでもできる具体的な対人援助法を、事例やロールプレイで学べることにあります。
研修会終了後、参加者のみなさまの感想を拝読いたしました。
どの感想を読ませていいただいても、こちらの思いが十二分に伝わったと感じられ、喜びもひとしおです。
そのうちのいくつかを、こちらでもご紹介させていただきます。
・今回2回目の受講です。すごく学ぶべき事、自分がふり返る事が多く、大変よかったです。
・「死」に対する利用者からの言葉にいつも返答を悩んでいましたが、本日の講義の反復や間、沈黙という技法が学べて良かったです。
・本人と家族の思いに相違がなければ、支援者として支えることができるかと思う。できるだけ傾聴し不安など聞きとれる様には心がけているが、利用者がどの様に感じているのか、初心に戻り考える機会がもてた。
・聞くということの大切さ。また、問題解決をしないといけないと感じてしまいがちでしたが、そうではないことを知った。確かに自身も大切な事を話すとき、知らないうちに沈黙をとっているなと感じました。
・話しをゆっくりと聴く事を忘れがちな毎日です。自分の生活にも大きく役立てたいと思います。
・ご本人が意思表示されていなくて、ご家族が終末期医療をどうするか決めざるを得ない事例に多くかかわってきました。ほんとうに、話し合いをするたびに思いが変わっていくこと、何度も話し合いをすることが必要ということを改めて感じました。
・自分をコーチングしながら利用者の沈黙を大切にし理解するよりも理解者になれる自分になりたいと思える研修でした。
・八尾徳洲会総合病院 松本静香さんの「聴く力」を2時間受講しています。同じ話でも学ぶことがまた違い、勉強になりました。
・医師と看護師の、ご夫婦のかけあいが心地よいリズムでお話しを聞くことができました。今後の支援につなげます。ありがとうございました。
全ての感想を記載することは出来ませんが、伝えたいことが理解していただけた研修会になったと思います。
東大阪の地で同研修会を定期的に開催するようになり、2回目、3回目の受講者も増えてきました。
エンドオブライフ・ケア研修の良いところは、そのたびごとに感じ方が違い、そして得られることがあることです。
だからこそ、私もスキルアップ研修などを受け続けています。
医療と介護に境はありません。誰かの支えになろうとしているケアマネージャーこそ、一番支えを必要としています。
私たちクリニックは、ケアマネージャーのみなさまの支えになりたい。
そう、願っています。
今後の講演会や研修の予定をご案内させていただきます。
興味のある方は、ぜひご参加ください。
「死を前にした人に あなたは何ができますか?~ACP 決めた内容 誰がする~」
日時:2019年12月13日(金)19:00~21:00
場所:ドーンセンター(大阪府立男女共同参画・青少年センター)
定員:50名([限定]大阪社会福祉士のみ)
「苦しみを通して気づく『支え』」
日時:2020年1月30日(木)19:00~20:00
場所:市立東大阪医療センター3階 ABC会議室
定員:100名(医療・介護関係者)
※詳細はFacebookでもご案内しています。
日時:2020年2月12日(水)19:00~21:00
場所:北御堂(本願寺津村別院)(大阪市中央区本町4-1-3)
定員:100名(どなたさまでも)
日時:令和2年 3月6日(金)18:30~21:00
場所:イコーラムホール(希来里6階)(東大阪市岩田町4-3-22)
定員:200名(医療・介護関係者)
主催:布施医師会
イベントの情報は、随時更新してまいります。
また、クリニックのフェイスブックでもイベントについてご案内しています。
フェイスブックをご利用している方は、ぜひこちらも合わせてごらんください。
→かわべクリニック フェイスブックページ
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